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2025/02/02 12:33 |
2009表装展
今年も「表装作品展」の季節がやってきました。

掛軸、創作屏風や襖の展示会です。

実験的な作品も多いのでよい刺激になります。


日時 6月24日(火)~29日(日)

場所 上野公園 東京都美術館

時間 午前9時~午後4時(最終日午後2時迄)

主催 東京表具経師内装文化協会

入場料無料

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2009/06/24 01:49 | Comments(0) | TrackBack() | 未選択
展示特売会(表装道具一般)
今年も表装材料屋「宇田屋吉水」さんの展示特売会が開催されるので
勝手に宣伝しちゃいます。

一日目:平成21年6月5日(金)9:00~17:00
二日目:平成21年6月6日(土)9:00~17:00

場所:渋谷区立商工会館2階展示室
     宮益坂途中(渋谷郵便局裏)

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2009/05/17 22:07 | Comments(0) | TrackBack() | 道具
屏風?
ご無沙汰してます。友人の結婚式の準備で忙しく更新をさぼっていました。披露宴でのファゴット演奏の伴奏のピアノの練習や、二次会での小道具作りに追われた週末が続きましたが、さる土曜日に披露宴、二次会ともにつつがなく挙行されました。とてもよい結婚式でした。

新郎新婦は大学時代の弓道サークルでの知り合いということで、二次会の列席者の大半は弓道経験者でした。
なので余興で弓道にちなんだ事をやろうという事になり、その的を作るという役目を買ってでました。
そして自らの趣味を全面に押し出して(笑)完成したのが下の「金屏風」兼「的」です。



竹でできたおもちゃの弓矢でこの的に向けて矢を放ったわけです。
的にとって大事なのは当たった時に大きないい音がするかどうかです。
実験無しの本番勝負で不安でしたが、一射目から自分でもびっくりする程の見事な音がしました。
紅白の下に厚めの紙で袋張りをしておいたのが効いたようです。

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2009/04/21 22:14 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
さゞなみの 志賀の大曲 淀むとも 昔の人に またも逢はめやも
3000Hit記念。
Super高級紙「漣」(さざなみ)です。



漣は和紙ではなく織物の見本帳です。
金銀箔をふんだんに使った豪奢な紙が多いです。
お値段も一桁二桁違います。

紙質は織物なので糸入り紙に似ていますが、お手頃な糸入り紙とは違ってとっても柔らかです。
巻きはそこそこ強いのですが裏に湿りを入れると一転、素直にふわりと広がります。
それでいて確かな厚みを持ち、一筋の通った芯を感じさせる品のある紙風。
持ち上げた時の確かな重さに安心感を感じました。
今回は板戸に張りましたが重力に従って戸面に自然に張り付き、非常に張り易い紙でした。



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2009/03/17 00:17 | Comments(0) | TrackBack() |
襖の地域性についていつか調べてみたいものだ
keroruです。生きてます。

先月、法事で実家に帰ったついでに襖を張り替えてきました。

印籠枠の板襖で横の枠はボンドでとめてありました。(張替えの事は考えてないのか…。)

仕方ないので横枠は付けたまま板戸方式で張り、枠に沿って切りました。


関東近郊では襖にそれほど多様性が無く、何パターンか覚えれば事は済みます。

しかし地方の襖がそうなのか、それとも富山の襖がそうなのか、恐ろしく種類が豊富です。

実家に帰るたびに親戚知人の襖を張替えていますが、

同じ様式の襖に出会った事がないという…。

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2009/03/04 01:14 | Comments(0) | TrackBack() |
藍より青し
襖ブログという名前なのに久しぶりとなってしまった襖の記事です。
といっても新作では無いので申し訳ないのですが。。。



3年前に張った友人宅の襖です。
自らの手で張った襖は自分の子供といったら過言ですが、気になるものです。
しかし襖の追跡調査をできる機会というのはなかなか無いもので、こういう時に友人宅ってのは便利ですねw

濃紺の襖紙だったので色落ちを懸念していたのですが思った程の劣化はなく、皺や弛みも出ていませんでした。
日照時間が少なく湿度の高い北陸地方なので紙にとっては良い環境という事もあるのでしょうか。
我が子供達は健やかに暮らしているようで安心しました。


それにしても、鮮やかな翡翠色の壁に加えて辺り一面、濃紺の襖。
こんな部屋で暮らしてみたいものです。

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2009/01/11 23:21 | Comments(0) | TrackBack() |
桜縁白雲竜屏風


演奏会の舞台背景として依頼を受けた屏風(四曲半双)です。
変則的ながら枠無しという仕立で、見込部分には桜色の和紙を用いました。
枠無しにしたのは予算と制作期間上の都合ですが、枠無しの方が印象が現代的で部屋の雰囲気とマッチして良かった気がします。

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2008/12/23 22:42 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
鳥獣戯画図屏風
昔作った屏風を紹介してみます。

骨はヤフオクで落札したものをひん剥いて使いました。
屏風は安定的に供給されており、ちゃんと市場として機能しているのが面白いですね。

赤と黒の地紙は湊紙で、その上から鳥獣戯画のプリント和紙を張りこんでいます。
そろそろばれてると思いますが、管理人は蛙大好きです。
蛙かわいいよ蛙(*´Д`*)

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2008/10/27 23:24 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
土蛙渓谷図


第二作は初めて全面に布地を使った作品です。
裂の種類は忘れてしまいましたが…。

本紙が洋紙なので仕立てが大変でした。
和紙と違い、柔らかさがないので巻く事にも向いていないですし。

取り合わせは、本紙の題材が蛙ということで草木と水の気配を演出してみました。
裂地は唐草模様のものを使い、下部に河の流れをモチーフにした切り込みを入れ水面を思わせる和紙を覗かせています。(実は一作目の和紙の使い回しなのですが)

小川のせせらぎの向こうから微かに聞こえる「クルクックルクッ」という土蛙の鳴き声を感じていただければ幸いです。

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2008/09/28 12:51 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
作品壱
創作表具が完成したから、今度は昔作った作品を紹介するよっ!
.+゚*。:゚+ハズカシィ(〃ノωノ)キャッ.+゚*。:゚+



初めて作った掛軸。
以前の屏風を剥がして仕立て直し。
仕立て直しも初体験。

剥がすのは、まずたっぷり濡らした水刷毛を使って裏打紙に水分を含ませてあげてから。そうして少し時間を置くと剥がれやすくなるので慎重に一枚づつむいていきましょう。


見えづらいけど本紙の上下に金襴(金糸が入った裂地)を使って装飾してます。この部分の事を一文字っていいます。周りの紙は板目模様の和紙。変則的に軸先を使わず、焼き焦がしてこれまた木目を出した杉の木を軸棒として使いました。(実は素材を買いに行った時に軸先買うのを忘れてて、即興的に思いついて勢いで作ったのだけどw)案外いい感じに仕上がった気がします。

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2008/09/21 22:01 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
「  」
また明日とか言って、さんざん焦らしてごめんなさい。



完成品ですっ!

玉虫色に輝く軸先が、本紙の焦げ跡から覗く色彩豊かな雲竜紙と相まって幻想的な雰囲気を醸しだしている。全体的に色相が暗く、ともすると単調になってしまいそうだが、非対称に配置された橙の筋がうまいアクセントとなって本紙を引き立てている。(自画自賛)

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2008/09/15 23:54 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
いぼ太郎
総裏を終えてしばらく寝かせた掛軸の最後の仕上げです。
板から剥がし、裏にいぼ太郎、もとい、いぼた蝋を塗ります。



そして数珠でもって繊維を撫でつけるように磨く「裏摺り」という工程を経て、



張り手を切り落とします。張り手は内側に折り返し、カッターの刃の弾力を利用してわずかに曲げながら押し当て、髭剃りの要領で切っていきます。



軸先を両側に取り付けた軸棒と八双をのり巻きのようにくるんで貼り付け、ぶら下げるための紐を付けたら完成です。



完成品の披露はまた明日!

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2008/09/08 23:07 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
宇陀だー宇陀だー
大事な総裏の作業なのに写真取るの忘れてました。。。
なので事後のを一枚だけ。



総裏は宇陀紙という土粉を混ぜた紙を使います。白くて比較的厚めで、丸めても巻き癖がつかないという特徴を持ちます。掛け軸は収納時に巻く事が想定されているので、この特徴は必須とも言える物です。

一枚だけで掛け軸全面を覆う事はできないので継ぎが必要になります。前回書いた喰い裂きという方法で継ぎ目が目立たないようにしてあります。写真ではまだ水分が飛んでいないので継ぎ目が3カ所見えますね。

裏打ちを終えたら写真の様に板に仮張りして、乾燥して全体が均等に縮む力を利用して平らに伸ばします。本格的な軸装だとこのまま1年間放置して安定化させるなんて話もあります…。(空気が乾燥する秋口に仕込むそうです)
まぁ通常は1~2週間で十分でしょう。ただし剥がすのは晴れの日に。

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2008/08/31 10:47 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
淡雪の羽衣
最後の大仕事である「総裏打ち」に備えて色々とお化粧を施します。

まずは上下に軸袋と八双袋を貼り付けます。
軸と八双を包みこむための袋になります





次は左右に張り手を取り付けます。
総裏をして台に張り付ける際の糊代となると共に、
水分が飛んで乾燥し縮む時に外側から引っ張って、たるみを伸ばす役目を持ちます。

張り手は薄美濃を喰い裂きして作ります。
水を付けた刷毛で和紙に直線を引き、両側から引っ張って紙を裂き、断面を毛羽だたせます。
裏打ちを継ぐ時などにも喰い裂きを使います。直線で切り継ぐ時に比べて継ぎ目が目立たなくなります。



張り手は毛羽の部分だけを耳折りの部分に重ねて貼り付けます。




周囲に薄美濃の衣を纏って準備完了。
次回はいよいよ総裏です。

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2008/08/13 21:54 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
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