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2024/05/14 18:02 |
五雲ジョーク


五雲箋を用いた屏風です。
五雲箋とは、伊豆熱海産の雁皮を用い、これを五色に染色した最高級の紙です。とても滑らかな紙質で当時の江戸の文人墨客の高い評価を得ましたが、大正期になると熱海雁皮が絶え、それにより残念ながら生産されなくなってしまいました。この優美な五色染紙を蘇らせたのが、富山県八尾町の紙郷で、みつまたを用いての雅味豊かな淡い五色を今日に伝えています。
日本橋の紙問屋で郷土の紙を見つけたので、取り合わせも越中好みに仕立ててみました。

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2015/08/08 23:01 | Comments(0) | 屏風
襖い瀑


雲間から覗く大瀑布
滝壺から仰ぐ大瀑布
あなたにはどちらに映るでしょうか
或いは2000年をかけて落ち続けている最中でしょうか

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2015/08/02 22:51 | Comments(0) | 屏風
屏風?
ご無沙汰してます。友人の結婚式の準備で忙しく更新をさぼっていました。披露宴でのファゴット演奏の伴奏のピアノの練習や、二次会での小道具作りに追われた週末が続きましたが、さる土曜日に披露宴、二次会ともにつつがなく挙行されました。とてもよい結婚式でした。

新郎新婦は大学時代の弓道サークルでの知り合いということで、二次会の列席者の大半は弓道経験者でした。
なので余興で弓道にちなんだ事をやろうという事になり、その的を作るという役目を買ってでました。
そして自らの趣味を全面に押し出して(笑)完成したのが下の「金屏風」兼「的」です。



竹でできたおもちゃの弓矢でこの的に向けて矢を放ったわけです。
的にとって大事なのは当たった時に大きないい音がするかどうかです。
実験無しの本番勝負で不安でしたが、一射目から自分でもびっくりする程の見事な音がしました。
紅白の下に厚めの紙で袋張りをしておいたのが効いたようです。

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2009/04/21 22:14 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
桜縁白雲竜屏風


演奏会の舞台背景として依頼を受けた屏風(四曲半双)です。
変則的ながら枠無しという仕立で、見込部分には桜色の和紙を用いました。
枠無しにしたのは予算と制作期間上の都合ですが、枠無しの方が印象が現代的で部屋の雰囲気とマッチして良かった気がします。

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2008/12/23 22:42 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
鳥獣戯画図屏風
昔作った屏風を紹介してみます。

骨はヤフオクで落札したものをひん剥いて使いました。
屏風は安定的に供給されており、ちゃんと市場として機能しているのが面白いですね。

赤と黒の地紙は湊紙で、その上から鳥獣戯画のプリント和紙を張りこんでいます。
そろそろばれてると思いますが、管理人は蛙大好きです。
蛙かわいいよ蛙(*´Д`*)

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2008/10/27 23:24 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
古今万葉屏風集
どうも。公開が遅くなりました。



書展に出品した屏風の完成図です。


情報がうまく伝わらなかったのか右から奇数番目、
古今和歌集よりの作品が予定サイズよりも大きく、
枠の淵から1cmしか余裕がないという状況で非常に悩みました。

そして悩んだあげく作品を斜めに配置して周囲のスペースを確保するという
アクロバティックな意匠で解決しました。


本当にギリギリでしたけど完成して良かった良かった。
こんなに大きなサイズの作品は初めてで
手探りで進める毎日でしたが非常に勉強になりました。

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2007/11/02 01:18 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
筋トレ脳トレ


裏紙からですが、いよいよ紙を張っていきます。
しかし六枚組なので予想外に難しい(;^_^A
紙は側面に折り込んでとめてあるので張る面に加えてその両側面が見えていないといけないわけです。
しかも力を入れる作業なのである程度の安定性がないといけない。
さらに張り終えた面が汚れないようにしないといけない。
そのために一面張ってはパタンパタンと折り返し、
また一面終えてはパタンパタンとひっくり返し、
もはやパズルの様相を呈していました。
なにかうまい方法はないもんですかねぇ…



 

明日はついに表紙です。
ようやく完成が見えてきました。

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2007/09/06 00:01 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
締め切りヤバいかもw


実は今回は書を書く人が2人います。
もう片方の方の作品が届きました。

万葉集と古今和歌集。
それぞれ3枚づつで六曲屏風を作ります。


さて、もしかすると誰かの役に立つかもしれないので、ここで裏打方法を簡単に記しておきます。
(ただし多分に我流な方法であるので注意。)

屏風仕立ての裏打は鳥の子で行ってしまいます。(巻く必要がなく薄くする必要がないので)
まず台の上に本紙を寝かせる養生紙を敷きます。養生紙には障子紙を使いました。濡らすと透き通って、毛羽立たない機械漉きの障子紙(ブラックレス等)が良いと思われます。

台の上に寝かせた障子紙は水刷毛で全体を均一に濡らします。ただし濡らしすぎない事がポイントです。刷毛では少しかすれるくらいに水を塗って水分が足りない部分には霧吹きで水を足すといいでしょう。濡らしたら刷毛で空気を抜いて皺を伸ばし、台に密着させます。

その上に本紙を寝かせ霧吹きで水をかけ、刷毛でなでつけて伸ばします。このとき刷毛を斜め方向に動かしてはいけません。必ず縦横どちらかの方向に動かしましょう。とにかく皺を作らないように細心の注意を払います。

本紙の皺を伸ばしたら、裏打紙に糊を塗ります。ただし糊を塗る面の裏側に霧吹きで水を含ませて多少伸ばしておいた方がよいでしょう。糊を塗ると紙が伸びます、片面だけが伸びた状態だと裏表のバランスが悪くなって皺ができるからです。

糊は襖を張るときに使う淵糊を4倍程度に薄めます。濃さの目安としては、糊を親指と人差し指でつまんでも最初は粘りを感じず、5回ほど指を離したりくっつけたりして、だんだん糊が乾いてきて乾ききる直前にようやく粘りを感じるくらいがよでしょう。糊は裏打紙全面に均一に塗ります。

塗りおえたら本紙の上にゆっくりと寝かせます。一度本紙に付いた部分を剥がして置き直そうとすると本紙が一緒にくっついてくる事があるのでやめましょう。大きな作品になると一度で正確に位置合わせをするのは難しくなってくるので、予め裏打紙の短い方の一辺を台に糊かテープで貼って固定しておくとよいでしょう。その離れない一辺の向かい側を持って反対側にまわり、軽く引っぱって紙をピンと伸ばした状態でゆっくりと下に下ろすとよい感じでした。

次は、水刷毛で全面に水を塗るつもりで皺を伸ばして本紙と鳥の子を密着させていきます。この時も斜めには刷毛を動かさない。また最初の内は縦(長い方向)にもあまり動かさない方がよいです。皺を伸ばすのはあくまで横(短い方向)に撫でる事で行います。

裏打が終わったら裏打紙の裏の周囲に糊(濃い糊)を塗り、養生紙ごと持ち上げて板に張り付けます。板戸やベニヤ板などで代用できるでしょう。まず上辺を固定し養生紙の上から撫刷毛で中から外に向かって撫でて空気を抜きながら張り付けます。またこのとき養生紙から本紙が透けて見えるので裏打の修正が必要な部分があるなら刷毛で撫でるなり打ち付けるなりして修正しましょう。
しっかりと張り付けたら養生紙を剥がして最低一晩乾燥させます。

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2007/09/05 00:33 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
締め切りが迫ってきました…


蝶番の和紙(細川紙)をくっつけました。
交互になっていて枠横の部分には糊がついてないのがみそです。
おかげで両側に開く構造になっています。

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2007/09/04 00:28 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
ちょうつがい


蝶番部分作製中。
屏風の出来はこれで決まる。
と、思っている。

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2007/09/03 00:23 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
裏打


裏打を終えて一晩乾かした作品です。
これだけでぐっと高級感が出てきます。

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2007/09/02 00:10 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
万葉集
作品が到着しました。



中心を測って裁断し、裏打します。
屏風の場合、掛軸と違い巻くことが無いため薄くする必要が無いので鳥の子で直に裏打をしてしまいます。

それにしてもサイズが大きいので大変です。
動きがアクロバティックになっちゃいます。

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2007/09/01 00:09 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
屏風剥いちゃいました


蝶番部分に漢文が書いてあります。
やたら古そうです。
蝶番には薄くて丈夫な和紙(細川紙など)が使われますが、和綴じ本にそのような紙が使われていました。
昔の表具屋さんは本を反故にして蝶番に使っていたという話を聞きます。
見習いさんの最初の仕事は綴じた本を開いて紙を伸ばして継いでいく事だったとか。

相当に古い屏風のようです。
そして剥がせば剥がす程よく分かる仕立ての良さ。
剥ぐのが勿体ないくらいです。

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2007/08/31 00:21 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
コラボ2
コラボ第二弾です。
今度は1m超という大きめの作品に挑戦しちゃいます。
その骨を自作というのは無理がありすぎるのでヤフオクで屏風を買っちゃいました。



骨をオーダーすると諭吉さん達が軽く数人吹き飛んじゃうのでオークションで探してみたのですが、送料も含めて10,000円を切りました。ヤフオクってすごいですね。まず「屏風」というカテゴリーがあるのに驚きましたが、出品量にも驚きました。


いや~立派な金屏風ですね。
でも用があるのは骨だけなのよね。
さ~て、それじゃぁ、ひん剥いちゃうぞ♪
買ったばかりの屏風の紙をビリビリと破いていく。
あぁ!なんという背徳感。

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2007/08/30 00:35 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風
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