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2025/02/02 14:42 |
古代文字
作品が届きました。


なんて書いてあるんでしょう。
書いた本人に尋ねてみたところ、
「分かりません。」
(,,'Д')ポカーン


西夏文字で書かれた仏典から適当に面白そうなのをとってきたとのこと。
どんな意味なんでしょうね。
手元の仏典を開いてみると、たとえばこんな一節があります。

「この世界には色々の災いがあり、そのうえ、老いと病と死とを避ける事はできないから、悲しみや苦しみがある。」

実はこんな文から「災い」とか「老いと病」とかをとってきてる、なんて事もあり得るわけですねw
まぁ、意味よりも形を楽しめばよいのです。


さて、まずは裏打ちから始めます。
裏打ちは水分をたっぷり含んだ薄い糊で貼り付ける事になるので、墨が滲んでしまう事があります。
その対策としてドーサ液や滲み止めスプレーなどが市販されています。
今回はスプレーを買ってきました。



その名も「ニジマーズ」
なんというネーミングセンス…
なんとなくニジマスの仲間のような気がしてきます。


滲み止め処理が終わったら、本紙より一回り大きく切った薄美濃紙に、ほとんど粘りを感じなくなるくらいに薄めた糊をむらなく塗ります。
そして、湿りを入れて平らに伸ばした本紙の上に重ね、皺が出来ないようにゆっくりと空気を抜きながら刷毛で撫でつけていきます。
濡れて重くなった和紙を平らに寝かせるのはただそれだけで難しい作業です。
慣れるまでは大変です。


(糊を塗った薄美濃紙)

皺無く裏打ちができるかどうかは最初の位置合わせで8割方決まる気がします。
皺ができてしまった時は、その部分だけ剥がしてやり直すことも出来なくはないですが、別の所にたるみが寄ったり本紙が傷んだりしてしまう可能性が大なので、やはり一撃で決めた方がいいでしょう。


打刷毛で上から叩くようにして、しっかりと本紙と接着させたら一晩毛布の上などで乾かします。


次は増裏打です。

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2007/05/08 23:10 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風

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