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2025/02/02 15:05 |
肌裏~「増裏」~総裏
本紙(書や絵画など鑑賞の対象)に施す最初の裏打ちを肌裏といいます。
そして肌裏の次は増裏です。増裏は2回3回と重ねていく事もあります。
そして最後に施すものを総裏(もしくは上裏)と言います。

前回、肌裏が終わったので今日は増裏です。
美栖紙という紙を使います。
肌裏に使う薄美濃よりも厚めで濃い白色をした紙です。
白土を漉きこんでいるためアルカリ性を保ち本紙を酸化による劣化から防ぐ働きを持ちます。

裏打ちのやり方は肌裏と同じです。
薄美濃よりも紙が厚いのでやりやすいでしょう。

ただ、増裏からは板に張り付けてて乾燥させます。
裏打ちを終えたら裏返し、周囲に細く濃い糊をぬり、板に張り付けましょう。
この時、どこか一箇所、糊が塗れていなかったり薄かったりすると、
乾燥した時にそこだけが内側に強く縮んでひきつれの原因になるので要注意です。



図では本紙は裏返しになっていますが、
逆に表に出して張りつける流儀もあります。

2~3日置くと、しわしわふよふよだった本紙がピンと張ります。

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2007/05/09 00:02 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風

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