忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2025/02/02 12:33 |
糊と刷毛の話


糊は襖の張替、表具の裏打ちに欠かせないものです。
糊の出来具合が表具の仕上がりの良さを決め、襖の張替においてはさらに作業のスピードをも左右します。
用途によって適切な濃度があり、またその濃度に適した刷毛が存在するのです。

ということで今日は糊と刷毛のお話です。
掛軸の場合、糊はいわゆる生麩糊を使います。
これは小麦粉をコトコト煮詰めて作ります。
本格的には煮込んだ糊を壺に入れて土に埋め、黴が生えるまで熟成させます。
(といっても黴が生えるのは表面だけで、もちろんそれを取り除いて使います。)
熟成させる事によって接着力を極限まで落とし、必要最小限の力で紙を張り、その変質を避けるわけです。

しかし、これはかなり面倒くさ~い作業なので、現代では化学糊、合成糊を使う事も多くなりました。
長期間の保存を目的としない襖などは基本的に合成糊を使います。
写真は「アミノール」という合成澱粉糊です。
(実はこれを作っているメーカーが筆者の実家のすぐ近くにあるということを最近知りました。)

糊は使用するたびに水で溶いて適切な濃度で使います。

ちょっと話が長くなってしまったので、刷毛の話は次に回しましょう^^;

拍手[0回]


2008/06/26 22:24 | Comments(0) | TrackBack() | 道具

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)


PR

<<糊と刷毛の話 其の二 | HOME | 告知>>
忍者ブログ[PR]