さぁ皆さんお待ちかねの夏の連作第3弾です。
誰しも初心の内は(もちろん熟達の域に達してさえ)失敗を犯してしまうものです。だって人間だもの。
では襖張りにとっての失敗ってなんでしょうか?
それはなんといっても張り上がりの「皺」でしょう。
決して仕事でやっちゃいけない、恥ずべき失態です。
だが今回は逆転の発想をやってみた。
あえて皺る。
(クリックで拡大)
下地にくしゃくしゃに丸めた和紙を張ってその上に表紙を張ることで微細な皺と凹凸を、さらに位置合わせの段階で表紙を大きく捩る事で紙面を縦断する大きな皺を創る。ついでに通常は縁にしか塗らない濃糊を内部の何箇所かに塗って乾燥時の攣りで不規則な皺を演出します。
そこへ砂子を重ねてまたしても節操の無い感じに。
まだ色々と実験段階です。
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