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2025/02/02 12:24 |
淡雪の羽衣
最後の大仕事である「総裏打ち」に備えて色々とお化粧を施します。

まずは上下に軸袋と八双袋を貼り付けます。
軸と八双を包みこむための袋になります





次は左右に張り手を取り付けます。
総裏をして台に張り付ける際の糊代となると共に、
水分が飛んで乾燥し縮む時に外側から引っ張って、たるみを伸ばす役目を持ちます。

張り手は薄美濃を喰い裂きして作ります。
水を付けた刷毛で和紙に直線を引き、両側から引っ張って紙を裂き、断面を毛羽だたせます。
裏打ちを継ぐ時などにも喰い裂きを使います。直線で切り継ぐ時に比べて継ぎ目が目立たなくなります。



張り手は毛羽の部分だけを耳折りの部分に重ねて貼り付けます。




周囲に薄美濃の衣を纏って準備完了。
次回はいよいよ総裏です。

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2008/08/13 21:54 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
耳折り


「耳折り」です。
両サイドを裏側に折り込んで糊付けします。補強を兼ねて側面の見た目をよくするための作業です。




この後は軸棒(下の円柱)と八双(上の半円柱)を取り付けるための軸袋と八双袋になる厚口の薄美濃を張って、総裏を行って仕上げです。

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2008/07/23 01:04 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
筋付け
今日は切り継ぎです。切り継ぎとは掛軸の構成パーツを糊付けして全体を一つにする作業です。
その際の糊代は3ミリ!
最初それを知った時は絶望的な細さに思えたものですが慣れると案外普通にできるものです。
ただ、さらに細くされている表具師さんもいるとか。職人の世界の頂は高すぎて霞んで見えます。。。



上写真は筋部分の切り継ぎ作業の一部です。
糊代の3ミリだけが出るように紙の上に定規を置いて、定規に沿って糊を塗った別紙を置いて貼っていきます。正確に3ミリを出すのも大変ですが、何本もこの作業をやっているとセブンセンシズが覚醒したのか、後半では感覚で定規を置いただけで、測ってみるとちょうど3ミリ!全くずらす必要が無いという奇跡を連発!
人間の能力って思ったよりも凄いのかもしれません…。




本紙と柱部分が完成しました。
この上下に天地を付けて切り継ぎが終わり、次は耳折りの後、最終裏打ちである「総裏」の作業に入ります。

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2008/07/15 00:14 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
掛軸制作日記
アップが遅れてしまいましたがこれからはどんどんアップしていきますよ^^



まず裏打ちです。
普通裏打ちは薄美濃で行いますが、本紙は金糸や筋を漉き込んだ和紙で行って本紙の一部としています。

肌裏(一回目の裏打ち)が終わったら通常は増裏を行いますが裂地でなく紙を使用する場合は増裏を行わずに薄く仕立てる事もあります。今回は肌裏のみにしました。裏打ちが終わったら裁断です。



本紙のまわりを橙色の筋で囲もうと思っているので、幅9㍉の細い短冊状に切った紙を必要分用意しました。
構成パーツが出来上がったので次は切り継ぎです。

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2008/07/12 00:58 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
表具計画


掛け軸作製に向けておりがみ会館へ行き、
気になる色味の楮の無地を買い漁ってきました。

あれやこれやと考える取り合わせの段階が一番楽しいものです。

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2008/05/18 22:39 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
習作~金漉紫雲竜紙~


以前制作した屏風を掛軸に仕立て直そうと思います。
金糸を漉き込んだ凹凸のある厚い雲竜紙で裏打ちができるものか実験をしてみました。
案外いけるものですね。

仮貼台は板戸を剥がして流用しています。
使えるものは何でも使います。

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2008/05/15 21:49 | Comments(0) | TrackBack() | 掛け軸
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