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友人から依頼されて制作した、本紙も含めて完全オリジナルの新作掛軸。
これからもどんどん作っていかねば。(でないとストックの紙や裂が増える一方だ。)
今作は全て和紙で制作した紙表具。
友人が作品のテーマとして指定してきたのは「鳳翼天翔」
(なんじゃそら…。必殺技かなんかか!)
赤の楮紙で筋を4本放射状に。
鳳凰とPhoenixを確信犯的に混同。
歴史的にみて問題あるまい。
モチーフは次第に鳳凰を離れ天へ。
未だ天と地の別が明確ではなかった創世以前の原初の空へ。
鳳凰の嘴が天を衝く事を端緒として天地が開闢したのが先か、
その存在の基盤たる天地が別れたのが鳳凰に先立つのか。
一見、矛盾するその因果律は破綻しない。
これは万物の法則の制定以前のお話。何も矛盾は無いのだ。
はい。以上、後付けのモチーフ解説。
師匠の教えその二、
「自分が何を作っているのかを明確に意識し、説明できるようにせよ。」
主婦の手慰みと創作活動の違いというのは究極そこでしかないのだと、
カルチャースクールで教鞭もとる師匠は語る。
それが何であるのか。何故そうである必然性があるのか。
作品の背後にある、それを裏付ける理論の構築も上達していかねばならない。
以下、技術的な話。ダメ出しともいう。
1.筋が太い。
覆輪なんかでもよくある一分(3mm)で作ったのだが、これが太い。
太いと野暮ったく見えるらしい。5厘(1.5mm)でもまだ太いかも。
2.軸先の出が長い。
軸先は直径と同じ長さだけ出す。
つまり正面から見ると正方形に見えるようにするというのが口伝だが、それはあくまで基本であって丁度よい出の長さはケースバイケースで異なるということ。
一般に小さな掛物は出を短くした方がよいらしい。
このサイズの場合、軸先がでか過ぎてこれまた野暮ったく見えるそうな。
言われてみるとなるほどその通りである。
しかし、言われるまで気付かなかったという事は目さえも未熟ということ。
職人の道も芸術家への道もまだまだ先は険しい。
まだまだ登り始めたばかりである。
友人から依頼されて制作した、本紙も含めて完全オリジナルの新作掛軸。
これからもどんどん作っていかねば。(でないとストックの紙や裂が増える一方だ。)
今作は全て和紙で制作した紙表具。
友人が作品のテーマとして指定してきたのは「鳳翼天翔」
(なんじゃそら…。必殺技かなんかか!)
赤の楮紙で筋を4本放射状に。
鳳凰とPhoenixを確信犯的に混同。
歴史的にみて問題あるまい。
モチーフは次第に鳳凰を離れ天へ。
未だ天と地の別が明確ではなかった創世以前の原初の空へ。
鳳凰の嘴が天を衝く事を端緒として天地が開闢したのが先か、
その存在の基盤たる天地が別れたのが鳳凰に先立つのか。
一見、矛盾するその因果律は破綻しない。
これは万物の法則の制定以前のお話。何も矛盾は無いのだ。
はい。以上、後付けのモチーフ解説。
師匠の教えその二、
「自分が何を作っているのかを明確に意識し、説明できるようにせよ。」
主婦の手慰みと創作活動の違いというのは究極そこでしかないのだと、
カルチャースクールで教鞭もとる師匠は語る。
それが何であるのか。何故そうである必然性があるのか。
作品の背後にある、それを裏付ける理論の構築も上達していかねばならない。
以下、技術的な話。ダメ出しともいう。
1.筋が太い。
覆輪なんかでもよくある一分(3mm)で作ったのだが、これが太い。
太いと野暮ったく見えるらしい。5厘(1.5mm)でもまだ太いかも。
2.軸先の出が長い。
軸先は直径と同じ長さだけ出す。
つまり正面から見ると正方形に見えるようにするというのが口伝だが、それはあくまで基本であって丁度よい出の長さはケースバイケースで異なるということ。
一般に小さな掛物は出を短くした方がよいらしい。
このサイズの場合、軸先がでか過ぎてこれまた野暮ったく見えるそうな。
言われてみるとなるほどその通りである。
しかし、言われるまで気付かなかったという事は目さえも未熟ということ。
職人の道も芸術家への道もまだまだ先は険しい。
まだまだ登り始めたばかりである。
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