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2025/02/02 14:50 |
つがいの蝶になった夢を見た
なんとか2枚の骨が完成しました。
ここからはどんどん紙を貼っていきます。
蝶番を除けば襖作りの工程と同じです。


まずは骨縛り
骨縛り



格子に糊を多めにつけて繊維の強い和紙を貼り込みます。
和紙には霧吹きをかけてふやかし伸びた状態で貼るので、
乾いた時にはギュッと縮んで骨組みを引き締めて強度を上げる効果があります。


襖(高級品)の場合、この後、骨縛り押さえ、蓑張り、べた張り、などをさらに重ねていき
ふっくらとした質感と安定感ある重みを持った「ふすま」に仕上げていくのですが、
今回は小さな風炉先屏風なのでこの上にもう一度だけ茶チリがけをして本紙を張ります。
茶チリがけというのは、骨のサイズよりも小さな和紙を4~6枚使って紙の周囲にだけ糊をつけて張り、
空気の層を作ると共に、骨の凹凸が表に出ないようにする工程です。


骨縛り
茶チリがけ終了


手前の海苔みたいに見えるのは蝶番になる和紙です。
屏風の蝶番は紙だけで作ります。
しかも不思議な構造になっていてどちら側にも開きます。
初めて知りました。ちょっと感動です。 

さらに境目に隙間ができないという利点もあります。
ドアでよく見る蝶番の場合、どうしても蝶番の心棒の太さだけの隙間が空いてしまいます。

しかし狭い部分に紙が密集するだけあって、ここが一番難しい所のようです。
蝶番が出来た時点で膨らんでいるとそれが当然表にも出てしまうわけです。
そうなると皺のできる原因です。 


もっと薄い和紙を使うべきだったかもしれませんね…。

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2006/09/02 23:42 | Comments(0) | TrackBack() | 屏風

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